最近知ったのだが、もう何年も前の報道だ。とても懐かしく温かい気持ちにさせられた。この人は大切なことを知っていて、それを僕に気付かせてくれた。
ここ数年、いやもっと前からだろうか？他人をギャフンと言わせることで快感を得る、あるいは気分をスッキリさせようとする傾向が強くなっている。『目には目を、歯には歯を！』『十倍返しだ！』などなど、その言葉を聞くと日々のストレスを発散させてくれる物語を期待する人も多いのではないだろうか？
ストレス…社会に大きな影響を与えるものだ。だからストレスの発散は大切だ。でもその発散で他人にストレスを与えては、社会全体として良くはならない。他人に与えたストレスは決して消えはせず、形を変え、廻り回って自分に戻って来るのがオチだろう。現代社会のストレスはそうやって蔓延して来たのだと思う。
改めて周りを見て欲しい。他人にストレスを与えない謙虚な姿勢の人が身近にいるだろうか？自分の中に謙虚な心があるだろうか？その謙虚さが他人の優しさを引き出し、温かい気持ちを与えてくれるものである。それを子供達に教えるのが大人の役目、教わって次の世代に伝えるのが子供達の役目なんだと思う。
自分も気付かずの内に随分と歳を重ねた。自分の存在意義を感じた瞬間は未だない。でも少しでも人として大切なものを次の世代に残して行く、その姿勢を保ち続けたい。
