『聖なる場所は雲の上や天国にある訳じゃない。
今立ってる場所が、その場所なんだよ。』
15年ほど前、知り合いにhetimaさんと言う癌と闘う20代後半の女性がいた。薬の副作用で髪が抜け、治療の不安に耐えながらも明るく振る舞っていた。
ある時、hetimaさんは癌検診を勧めるイベントの実行委員会に参加した。その時に彼女が皆に伝えたいと語っていた言葉が冒頭のコメントだった。ネット難民や自殺者増加、いじめ問題などが毎日のように取沙汰されていた中で、強烈に響いた一言だった。そしてこの曲が生まれた。決して泣き言も強がりも言わない彼女のイメージに合わせ、しんみりバラードではなく豪快なロックンロールに乗せて。
残念ながら、hetimaさんは治療の甲斐なく亡くなってしまったが、僕の中に大きな足跡を残してくれた。そして今、その足跡をもう一度、争いと不正に満ちたこの世に解き放ってみようと思う。
生きると言うことは、それ自体が尊い事なんだ。自分に対してでも、他人に対してでも、それを欺く行為は醜い事だと理解するべきだ。hetimaさんの足跡よ世界中に届け!