コラ!玄太

コラも弾くシンガーソングライター、玄太のサイト

金持ちの姿勢…あんた、自覚してる?

 日本でも格差社会って言葉が身近になって随分と経った。金持ちは当然の様に贅沢をしているのに、必死に働いても食べる事すらままならない人がいる。
 年収が1億を超す大企業のお偉いさんを『それだけの役割をしているから当然の報酬だ』と言う人がいるが、それは視点が一方的だと思う。日産でカルロス・ゴーンの手腕が話題になった時に思っていた事だが、会社の方針を決めるのは重要でも、それを具体的に実行するのは現場の人達の努力なのだから、方針を決めた人だけが偉い訳ではない。実際、リストラや作業工程の変更など会社の方針を実行する中で大変なのは現場の方ではないだろうか?

 格差が産まれるのは、そう言った現場の人達への感謝や気遣いが無いためだと思う。金持ちとして名前の挙がっている人達の言動を見てみると、政治家、社長や会長、投資家など大半の人が横の繋がりしか気にしていない。酷い場合、ビッグモーターの様に現場社員に感謝するどころかトカゲの尻尾切りに使ってしまっている。
 金持ちになるって言うことは、言動が注目されたり経済界で権力を持ったりと社会的な影響力を持つと言う事だ。それにはそれ相応の責任を背負う必要がある。それが❝大人❞であり、評価されるべき観点なはずだ。

 リンクの記事は僕が大好きなアーティスト、ブルース・スプリングスティーンがバカ売れした頃についてのものだ。労働条件改善のためにストライキを起こした炭鉱労働者に支援金を渡し、それを公にもしていない。ストライキを起こすとその間の収入が止まるので、そこに支援金を出したと言う事だ。これが当時30代半ばのアーティストが取った行動だ。
 これに比べて権力闘争を繰り返したり裏金を隠したりしている政治家、YouTubeで自分の高級車を見せびらかしている人達、金儲けのために社員を切捨てる経営者達、みんな恥ずかしくないのかね?社会に於ける自分の立ち位置を理解出来ていないお子ちゃまだね。
 以前に『”ソレ“の危険性』で書いたけど、みんな気付かない内に金で価値観を狂わされているんだと思う。その傾向は世界的にどんどん強くなっているから、気を付けないと将来大変な世の中になってしまう。もしかしたら、もう遅いかも知れないけど…。

amass.jp

『希望の切れ端』ダウンロード・ストリーミング

夢や希望ってある?

 世知辛くて生き難い現代社会では綺麗事のように聞こえてしまう『夢・希望』と言う言葉。でも、これらを失くして人は生きて行けない。多かれ少なかれ、誰だって何らかの希望を持っているはずだ。だって夢や希望を完全に失くした状態を絶望と言い、そうなった人は自暴自棄になってしまうのだから。
 だから希望を大切にしよう。諦め、忘れ掛けていた夢に少しでも近付けるように、人生を賭けてみよう。皆がそうすれば、社会全体に活気が出て来るものなんだよ。

linkco.re

『その場所』ダウンロード・ストリーミング

『聖なる場所は雲の上や天国にある訳じゃない。
 今立ってる場所が、その場所なんだよ。』

 15年ほど前、知り合いにhetimaさんと言う癌と闘う20代後半の女性がいた。薬の副作用で髪が抜け、治療の不安に耐えながらも明るく振る舞っていた。
 ある時、hetimaさんは癌検診を勧めるイベントの実行委員会に参加した。その時に彼女が皆に伝えたいと語っていた言葉が冒頭のコメントだった。ネット難民や自殺者増加、いじめ問題などが毎日のように取沙汰されていた中で、強烈に響いた一言だった。そしてこの曲が生まれた。決して泣き言も強がりも言わない彼女のイメージに合わせ、しんみりバラードではなく豪快なロックンロールに乗せて。

 残念ながら、hetimaさんは治療の甲斐なく亡くなってしまったが、僕の中に大きな足跡を残してくれた。そして今、その足跡をもう一度、争いと不正に満ちたこの世に解き放ってみようと思う。
 生きると言うことは、それ自体が尊い事なんだ。自分に対してでも、他人に対してでも、それを欺く行為は醜い事だと理解するべきだ。hetimaさんの足跡よ世界中に届け!

”ソレ“の危険性

 世の中には人の心を蝕んでしまう危険な物が幾つかある。“ソレ”もその中のひとつだ。“ソレ”は非常に身近な所にあり、気付かない内に価値観を狂わされてしまう。極端な場合、“ソレ”を手にするために詐欺や恐喝をしたり、時には人を殺してしまう事もある。そんな危険な物なのに、その危険性を指摘する人は殆どいない…。

 “ソレ”とは金(かね)の事である。ニュースになっている記事をザっと見て貰いたい。世の中を騒がせているニュースの大半は金が原因だ。話題の政治献金、金銭絡みの殺人、強盗、詐欺、身近な所では立替えた金のごまかし等は誰でも経験があるだろう。また、権力闘争と見える国と国の揉め事の大半も、突き詰めれば金が根源にあると言って良いだろう。

 確かに人は金を無くして生活は出来ないのが現代社会だ。でもそのために他人を欺いたり、盗んだり、人を殺したりしてはならない。だからそれらの犯罪は取り締まられているのだが、その根源にある金について言及されることは殆どない。麻薬については『身体を蝕む危険な物』として教育されるのに、もっと身近に当たり前のようにある金については何故『心を蝕む危険な物』としての教育をしないのだろう?

 金に狂った政治家が、同じく金に狂った企業のお偉いさん達から金を貰い、その企業に有利な政治を行う。そうやって金の有る者に有利な社会が出来上がり、皆が金持ちに憧れるようになる。これが現代社会の構図であり、それが人の心を蝕み、先に挙げた犯罪を生み出している訳だ。

 誰もが金持ちになりたいのは分かる。だけど、金を持つ前にその危険性を十分に理解して置いた方が良い。人生の終わり近くになって犯罪者となるような痴態を晒さないように。ねっ、どこかの国の政治家さん!