大統領の座に舞い戻ってから、ドナルド・トランプ大統領の暴走が止まらなくなっている。そして米国でも欧州でも、それを止められる者は全く現れていない。特に現在世界的に大きな悪影響が出ているイランとの問題に至っては、トランプ氏を狂信している者以外は世界中がサッサと終わらせて欲しいと思っているにも拘らずだ。ただ、イランとの問題が中間選挙に大きく影響する事を踏まえて、トランプ大統領は選挙が自分に有利に働くようにあの手この手を打って出ている。生まれてこの方、何不自由なく我儘身勝手に周りを動かして来たが故に、今でも全てが思い通りに出来ると信じているのだろう。
周りを操るためにトランプ氏が使って来た手法は、金銭や名声による買収、裁判を起こすとか役職を剥奪するなどの脅しなど、金持ちに良くある方法に過度の強引さを加えたもので、毎度トランプ氏が敵意を向けた相手に言っている事そのままだと思う。自分のミスでさえも相手の責任にすり替えるこの手法は効果絶大で、世界中が対応に苦労しているのは皆さんご存じの通りだ。
でも、この手法が通用しない相手がいる事にトランプ大統領は気付いていない。この手法が通用するのは資本主義が絶対基準になっている国、つまり金儲けが政策の中心になっている国だけだと思う。これまでトランプ大統領が思い通りに出来なかった相手は、ロシア、中国、イランで、どの国を見ても西側諸国とは価値観や考え方が全く違う。彼らにとって最も大切なのは国の威厳や秩序であり、それは経済の価値を上回る。でも自分の周りをイエスマンで固めたトランプ大統領は、その価値観や考え方の違いを知らずにいつもの手法でやり込めようとする。結局、中国との関税問題は自国が不利になる前に妥協を余儀なくされ、ロシアのウクライナ戦争は打つ手を無くして関心を無くしてしまった。そしてイラン…これは米国側にとって妥協するとトランプ政権以前の方が良い状態だった事になるらしい。だから妥協点は無く、相手を屈服させるしかない。で、いつもの手法で脅しを掛ける…。
これは何度やっても同じことで、今や『イランとの協定が良いところまで来ている』と言うトランプ大統領の発言を真に受ける人は皆無と言って良いだろう。まぁ本人はそうやって株価を操作して儲けているのかも知れないが、イランを攻撃するほどに『自国第一主義で戦争はしない』と言っていたトランプ大統領の信用は落ちて行く。そして信用性が無くなれば『選挙が盗まれた』と言う発言も信用されなくなる。トランプ氏が失脚すればイランは万々歳なのは言うまでもない。僕にはイランの方が一枚上手なように見える。
世界中がトランプ大統領に梃子摺る中、これは重要な点であり、各国首脳陣の盲点でもあると思う。経済第一主義だからトランプ大統領の政策に梃子摺るのだから、それを見直す必要があると言う事だ。トランプ氏に尻尾を振ってピョンピョン飛跳ねてる場合じゃないですよ、高市さん!