炎掻き消そうと
新たにアップした曲『炎掻き消そうと』です。70年代のトム・ウェイツがやっていた朗読調のジャズに触発されて作った歌で、ちょっとくらい違いを見せないとってことでソロパートはブルースハープを使ってみました。
壊れた恋の行方、数々の思い出、やりきれない気持ち等々が渦巻く複雑な心境を表現した曲です。
炎掻き消そうと
灰皿の中に二人の写真
あの娘のグラスには涙とジン
「騙してでも引き止めたい」それが本心
乾いた大地は雨を求めるもの
炎掻き消そうと 炎掻き消そうと
過ぎた日々に迷い込み ベッドに潜るだけ
ゴミ捨て場に散らばった筆と絵の具
キャンバスに描かれた顔に雨が降り注ぐ
男は振り返り思いを凌ぐ
見飽きた色が滲んで甦る
炎掻き消そうと 炎掻き消そうと
まるで壊れたガラス細工 光ることを止めない
ボトルの中で揺れるウィスキー
煙草の火はまだ点いたままで
気持ち良く眠る事なんて出来るものか
あの娘はそっと扉を閉ざした
男は雨の中を何処までも歩いた
「終わった事、もう終わった事だ」そう思っていた
だけど火種はいつまでも燻り続けるもんさ
炎掻き消そうと 炎掻き消そうと
秘めた想いは燃え上がる 扉の向こうで
炎掻き消そうと… 炎掻き消そうと…
●この曲の使用ライセンスを販売しています。映画やドラマで使いたい方は是非。
➡『オーディオストック』https://audiostock.jp/audio/119185
活動情報:『コラ!玄太』http://koragenta.hatenablog.com/
帰郷
新たに録音した曲『帰郷』をアップしました。
子供の頃に見ていた景色と数々の思い出、そして両親のいる実家。故郷に帰ることは自分の原点を思い出し、初心に帰ることにも繋がる。そして普段の自分を省みる…そんな帰郷に憧れて作った曲。
曲は軽快なカントリーミュージック。ドラムにアップライトベース、2本のアコースティックギターとハーモニカ、そして手拍子と言う珍しくシンプルな構成。デジタルミュージック全盛期にアコースティック楽器ばかりで、しかも冬なのに夏の歌・・・こんなんじゃ流行らなくて当然だよなぁ(笑)
帰郷
水面に砕ける真夏の太陽
用水路が涼しげに歌を歌ってる
1日10本の路線バスを待つ
久し振りに吸った故郷の匂い
古里よ 眩く映える畦道に
虫籠持った幼い頃の自分が見える
古里よ 柱に残る傷のようなあの時代へ導いてくれ
陽射しの暑さと木陰の涼しさ
犬のクッキー尻尾を振り出迎えてくれる
庭先の木々にも田んぼの水にも
精霊が宿った静かな村で
古里よ 眩く映える畦道に
虫籠持った幼い頃の自分が見える
古里よ 柱に残る傷のようなあの時代へ導いてくれ
上京した頃にゃ酒は飲まなかったけど
夜の縁側に陣取り 親父と二人ほろ酔い
故郷を離れた長い暮らしの中でも
心から消えない景色がある
古里よ 眩く映える畦道に
虫籠持った幼い頃の自分が見える
古里よ 柱に残る傷のようなあの時代へ導いてくれ
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過ぎた日々の扉
続けてもう1曲、未来を夢見て一緒に住んでいた二人の別れの歌を。
出逢いとトキメキ、長く過ごした部屋とベッド、語り合った日々…。全てと決別して、それぞれ新たな道を歩み出す時、人は心の何処かに鍵を掛けてしまう。そしてその鍵は二度と開けられないか、運が良ければ誰かによって解き放たれる。そうやって人格は形成されて行く。
エンディングに『Stand By Me』のベースラインを借用し、思い出と無垢な気持ちを醸し出しながら抑えていた感情を開放して行く感傷的なバラードです。
過ぎた日々の扉
上着は玄関の横
靴が一足と幾つかの段ボール箱
二人見てた夢はガラス細工
壊れた後も光跳ね返すのに
触れると突き刺さる
この指先に 心の奥に
過ぎた日々の扉に もう鍵を掛けよう
二人の部屋 二人のベッド 二人語り合う声
そう、君はもう居ない
二人出逢った頃は幸せに酔い痴れてた
君といるだけで何も要らなかった
でもあの頃二人 何も分かってなかった
結局互いを傷付け終わるなんて・・・
だからさようなら 愛しい人よ
そしてさようなら 過ぎた日々の扉に
もう鍵を掛けよう
二人の部屋 二人のベッド 二人語り合う声
そう、君はもう居ない
●この曲の使用ライセンスを販売しています。映画やドラマで使いたい方は是非。
➡『オーディオストック』https://audiostock.jp/audio/119185
活動情報:『コラ!玄太』http://koragenta.hatenablog.com/