コラ!玄太

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新しい生活スタイル

新型コロナが再び広まり出している。これからは新しい生活スタイルを、と言う呼び掛けを良く耳にするけど、どうもシックリ来ない。テレワークを活用し、現金を使わないでカードを利用し、人との接触を減らすスタイル。いや、別に人は人と接触するのが本来の姿だ、なんて古臭い事を言う気はない。でも見直す所は、もっと根本的な所にあるんじゃないかと感じているのだ。

 

2011年、東日本大震災福島第一原発が危機的状態になった時を覚えているだろうか?もし原発が爆発したら日本の今はなかっただろう。そして日本中に反原発運動が広まった。火力発電や水力発電で充分に賄えるという意見をよく耳にした。

 

で、現状である。皆がテレワークに変えてPCとネットワークを使い捲り、金銭の支払いは全てカードによるデータ通信するスタイルに切り替えようとしている。おまけに温暖化も進んでいてエアコンがよく使われるし、車も電気に移行しつつある。これじゃ原発を使わざるを得ない状況になるんじゃない?咽喉もと過ぎれば何とやら、新たな災害が来たせいで10年経たない内に180度の方向転換って言って良いのではないだろうか?まぁ政府としたら原発存続の良い理由になるかも知れないけど。

 

そこに加え最近、想定外の災害がよく起きている。ここ数日で豪雨・洪水災害が起きているし、新種のインフルエンザが流行る可能性もあるらしいし、大地震が来る可能性もある。実際に北海道でブラックアウトって大停電が起きた前例もある。そんな中で生活の全てを電気に頼っていて大丈夫なのか?

 

もっと根本的な所を見直す、これは容易なことではない。でも大災害の度に生活スタイルを社会基盤からコロコロ変えるって無理でしょ。PCや携帯の普及を思い出せば分かると思うけど、生活スタイルって十年以上掛かって徐々に浸透するもの。だから結局、堂々巡りになって混乱するのがオチだと思う。

 

暗闇を明るくしたり、時速100㎞で移動したりと、文明は人の便利さ(=自然の流れに逆らう)のために生み出され、副作用として自然を破壊して来た。でも同時に、自然の脅威には弱く脆いものでもある。そして自然は破壊されればされるほど脅威も大きくなる。つまり文明に頼った生活は、いつか限界が来るって言うこと。それを念頭に『新しい生活スタイル』を考えなくてはならない時が来ているのだと思う。