ロシアがウクライナに侵攻している。ロシアはウクライナに裏で手を廻しているアメリカやＮＡＴＯが原因だと言っているが、欧米が参戦に消極的な点、ロシアは親ロシア地域を守るためと言いつつ首都キエフへ攻め込んでいる点、ロシアが自国内で反戦活動を抑圧している点などからして、報道されている通り狂言に過ぎないだろう。
プーチン大統領の言動は一昨年のトランプ氏の言動と全く同じ手法だ。自ら作ったトラブルを他人のせいにし、批判報道は全てフェイクだと切り捨て、自分の利益第一で他人の意見に耳を貸さず突き進む。案の定、トランプ氏はプーチン大統領をベタ褒めしているらしい。
最近、他人への尊重について考えさせられることが多い。ただでさえストレスの多い現代社会でコロナ所以の大きなストレスも重なり、皆、精神的にギリギリになっているために自分本位になっている様に感じる。世界的にも身近な所でも同じ傾向だ。
こういう時、そもそもの理屈が通用しない相手の行動を止める方法はないのだろうか？常識が違う、理想が違う、歴史が違う、それが通じないならば力づくで…そこが間違いなのではないかと思う。人は振るわれた暴力から正義を学ぶことはない。暴力から学べるのは、力の恐さと、力を物事に利用する発想だけだ。それは経済制裁に於いても同じで、そこから正義を学ぶことは出来ない。
とは言え、始まってしまっている暴力は即刻止めなければならない。と同時に、相手を尊重する姿勢を持たなければ、相手は聞く耳を持たないのも確かだ。
今、プーチン大統領を尊重すると言っても正直言って無理なように感じるが、ロシアの常識、理想、歴史に於いては功績もあるだろうし、我々の知らない側面があるはず。そう言ったところを踏まえて、こちら側がどう映っているのかを考え、対応する方法を模索しなければ戦争は永遠になくならないだろう。
